国宝「神谷神社本殿」

神谷神社は火結命・奥津彦命・奥津姫命に春日四神を合祀する神社で、社の裏山に影向石(ようこ うせき)と呼ばれる磐座もあり、延喜式にも記載される古社である。本殿は高さ1.5m程の乱石積基 壇の上に礎石を置き、桁行三間、梁間二間の切妻平入の母屋の前面に庇を付けて向拝とし、桧皮葺き の屋根が棟から向拝にかけて美しい曲線で流れ下る、三間社流造の神社建築である。本殿棟木に 「正一位神谷大明神御宝殿建保七年歳次 卯二月十日丁未月始之惣官散位刑部宿弥正長」の墨書銘が残 り、1219年の鎌倉初期の建築年代が明らかな、わが国最古の神社建築である。

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